この雪が散れば 貴方はまた 遠いあの街に 消えて行く 灯火(ともしび)を眼で追えば その向こうに 薄闇の 影は途絶(とだ)え 跡形(あとかた)も無く 季節が巡れば 日々を数えて 霞んだ冬の向こう 貴方を待ち続けて 凍(い)てつく夜空に 貴方はまた 浮かんでみせては 消えて行く 言の葉を紡(つむ)ぎ出す この筆先(ふでさき) 違(たが)えれば滲む色に 貴方を重(かさ)ね 季節が巡れば 日々を数えて 霞んだ冬の向こう 貴方を待ち続けて 季節が巡れば 日々を数えて 霞んだ冬の向こう 貴方を待ち続けて
霞んだ冬の向こうに
2024-11-10 14:48