人里離れた 夏の山の麓 神社の影から 静かな森へ 誰も通らない 脇道で見つけた 名も無き塚にも 蝶が寄り添う けれど 僕は独りきり 木漏れ陽の下 ただ擦り抜ける風のように 隙間の空を仰ぐだけで 何もかも全てが 視えていると思っていた 届かなくても 背中預けた譲り葉の樹 落ちる葉が絡んだ髪を解いて 土の底へ 僕は眠りに落ちてく- 古びた閨に射す光 袖を濡らす ――君は誰? 蝶のゆめ ――蝶々の声? 羽は何処? なくした羽を ――息を呑む 白い肌 嘆き続ける ――瞳に映る 泣き顔 望めば孤独を断ち切
羽ノ亡キ蝶
2024-11-10 07:36
arcane753. 譲り叶の下で·蝶のゆめ歌词
arcane753. 泣かない蝶々 歌词
古里(ふるさと)より見(み)る景色(けしき)は 黄金色(こがねいろ)の芒野原(すすきのはら) 月明(つきあ)かりに 鈴(すず)鳴(な)らせば 紛(まぎ)れてゆく 遠(とお)い記憶(きおく) 果(は)たされぬ指切(ゆびき)り 待(ま)ち人(びと)は今(いま)もみえずに 呼(よ)べども もう届(とど)かぬあの日(ひ)は 手(て)をすり抜(ぬ)け 何処(どこ)かへ消(き)えてゆく 涙(なみだ)の理由(わけ) 乾(かわ)けば忘(わす)れて 終(お)わらぬ独(ひと)り旅(たび)よ 忌(い)み嫌(きら)われ
arcane753. 夜明けの旅へ 歌词
荒波 鎮まる嵐の終わりに 夜明けを望む私は 私を傷つける刃より 消え去ることを恐れた 最後の羽 掴み取る その刹那に崩れ堕ちる躯 手に入れた蝶のゆめに 希い叶える奇跡が在るのならば 君が眠る 穹へ解き放とう どうか君を守りますよう 未練に染まった泣けない蝶とは 線を数える罪人 けれど それは愛する涙や 希望の光でもあった 袖を内へ封じられた 無数の魂 さあ 飛び立ちなさい 遠い時代の先で また逢いましょう 指切りした小指は今も熱く 世界を滲ませる 君が生きる未来の果てを さようなら 綾なす蝶の群
arcane753. 空木ノ穹 歌词
古の御代より 嗚呼 救いなど無く 唯 死に縋り 奪い合う慈悲 歪んだ片笑みが 世界さえ塗り替えて 闘う為の舞台を飾る 刻は来りて 天の声が鐘を鳴らし 誰を導く 螺旋の階の奥で 乾いた蝶が崩れる様は 蝋で封じられし 亡者等の言の葉 残るは一つ 奪い合う羽 無数の抜け殻は 兵の成れの果て 闘う為の刀は此処に 刻は過ぎ去る 土を割りて灰を散らせ 紅き焔で 十字路に蔓延る影は 痛みも楽も知らず彷徨う 陽炎の風の如く 在り得ぬ心満たす空白のゆめ 誰かが 掴んだ脚 嘆きの沼 刻を隔てて 其の想いが闇を払い
arcane753. 羽ノ亡キ蝶 歌词
黄昏の街で 夜を待つ影は ただ 悪意だけ晒して 孤独な少女を 誘う足跡 千の罪を集めた塚へ 誰が名前を呼んでいるのか 声が聴えるならば いざ 飛び立て 羽の亡き蝶が 夢見る空を 僕が 護れるならば「切り裂きましょう」 残酷な 過去も現在も未来も 涙を拭い去る指で縁の衣 全て 破り捨てよう「舞い散らしても」 あの日 此処で出逢った 瞳の奥の面影 求めて 懐かしき月夜 捩じ曲がる枝葉 まだ 識らじと風が吹く 優しいばかりの「薄れる」 笑みなど忘れて「願い」 千の赦し 叶えるまでは 土に埋もれた「君は